ZX6R (13-18) をスタントカスタムされたいとのことで、直接のメール、お電話を頂きました。
まずは仕上がりの画像をどうぞ!
完全なフルノーマルの車両からのカスタムとなります。
今回の特徴としては、がっつりとスタントカスタムしましたが、なんと車検対応です!
直接のご相談から交換されたい、カスタムされたパーツはお決まりでございました。
こちらの年式になりますとスタントパーツはとても豊富にあり、ビジュアル、ご予算、メーカーなど選びたい放題です。
そのためお客様のお好み、ご希望に合わせて細かく各パーツをご提案をさせて頂きました。
もちろん直接お越し頂いてのご相談も頻繁に行っているのですが、今回のお客様は香川県からです!
陸送にて車両を神奈川の弊社にてお預かりし、陸送にて車両をご納車といった流れです。
大変ありがたいことに、同じように陸送にてご遠方からのカスタムも沢山いただきます。
陸送の手配も併せておこなっておりますので、全てお任せください☆
直接お会いしてのご案内が難しいため、メールとお電話にて細かく打ち合わせを行いました。
後ほどお客様からのメールにて、履歴を見たら150回ほどのメールのやり取り+お電話をしていましたと仰っていただきました。
最初の打ち合わせ、途中経過、ハンドルのポジション位置、、、など、作業中もお客様のご希望に合わせて打ち合わせを重ねて参りました。
お問い合わせ頂く沢山のお客様から「何度もお問い合わせ申し訳ありません」というお心遣いも併せてメールのご返信を頂くのですが、このようなカスタムの情報はなかなか出回らないため、気になること、不安な事ばかりだと思います。
皆様どうぞお気にならず、気になることがあればその都度で結構ですのでご遠慮なくお問い合わせ、ご質問ください。
弊社ではスタント系、輸入パーツに関しては20年以上の輸入経験、施工実績がございます。
いいも悪いも、今までの経験も踏まえてご案内させていただきます。
話は少しそれてしまいましたが、各パーツをご紹介させて頂きます。
まずはケージ類です。
こちらはすでにお客様の方でこれがいいと決まっておりました。
スタントケージは下記のようにカウルレスのZX6Rに取り付けが出来るように設計がされたデザインです。
しかしカウルを装着してのご利用をご希望でした。
どの程度のカウル加工が必要になるのかはあてがってみないと判断が出来ないため、加工前提での施工です。
またこちらもお客様のご希望で、カウルは中華製の純正タイプとなります。
カウル中心部分の一部のパーツは外してほしいとのことで、カウル加工も必要最低限でした。
こちらのケージは、スライダーが差し込まれるケージ側に特殊なゴムクッションが内蔵され、スライダーも特殊な形状となっております。
転倒時に出来る限り衝撃を和らげるための、ダンパーモデルとなっております。
下部のスライダーは転倒時に一番最初に地面にぶつかりますが、スライダーが地面に真っすぐに当たるように、この状態で斜め下に向いて設計、そしてカウルレスモデルでの設計、ダンパーモデルと、完全にスタント向けに振ったケージとなっております。
そしてもう1つのご希望として、前後ケージと前後ホイールを同じ色に塗装されたいとのご希望でした。
塗装も弊社では得意としております。
色々とご希望をお伺いし、「キャンディーシアン」のお色にて揃えました。
最高にかっこいいです!!
そしてスタントの顔ともいえるスプロケットです。
こちらもご利用目的等をお伺いしながらサイズを選定し、今回はDIXER PARTS社の520-55Tサイズとなっております。
スカルのグラフィック付となり、グラフィックを目立たせるためにスプロケは肉抜き無しでオーダー致しました。
スプロケが大きくなるため、純正チェーンでは長さが足りないので、EKのロングチェーンも併せてご用意いたしました。
お色もご希望のブラックカラーチェーンです。
そしてもう1つの顔ともなるハンドブレーキ、キャリバーブラケットです。
こちらもDIXER PARTS社のトリプルキャリパーブラケットになります。
300㎜のビッグローターとの組み合わせとなり、フットブレーキは1キャリパー、ハンドブレーキは2キャリパーの一般的なシステムです。
キャリパーは一般的にフロントに使われている108mmピッチのラジアルキャリパーが適合となります。
キャリパーはお客様のご希望で、YAMAHAで使用しているMOSキャリパーのゴールドで揃えたいといったことでした。
状態のよいゴールドのMOSキャリパーは、なかなか日本では中古市場が出回っていないため、海外からお取り寄せさせて頂きました。
取付の際はピストンを少し出して揉みだし洗浄、各部洗浄グリスアップ、新品パッドで取り付けしております。
もしキャリパーのご指定が無ければ、弊社ではCBR600RR、CBR1000RRで使用しているフロントキャリパーをお勧めしております。
こちらの車種ですと日本では中古で数多く出回っているため、状態に合わせて中古を選びやすいメリットがあります。
そしてこちらもお客様のご利用目的、ご希望をお伺いし、フロントブレーキはABSを残したまま。リアはABSを除去し、ダイレクトに配管するシステムに致しました。
除去やキャンセルの仕方は企業秘密ですw
簡単にキャンセルされたい場合はABSのヒューズを抜くだけで問題ないのですが、前後とも利かなくなること、そしてABSのチェックランプが点灯しっぱなしとなってしまい、車検にも通らないデメリットがあります。
リアのみキャンセルした理由としましては、スタントのトリックであるドリフトの為です。
サーキットでの進入ドリフトと違い、スタントでのドリフトのきっかけはリアタイヤをロックさせるため、ABSがあるとどうしてもロックが出来なくなってしまいます。
フロントのABSはそのままでも問題ないのですが、一部の方ではストッピーの際にABSが変に利いてしまいやりにくいという声を聞いたことがございます。
もちろん前後ともABSキャンセルすることが出来ますので、ご希望に合わせてご相談ください。
そしてこれらを操作するハンドブレーキです。
左ハンドル用のマスターシリンダーは、お値段もピンキリで色々なメーカーを用意しております。
今回はRCB社のマスターシリンダーです。
鍛造のラジアルマスターシリンダーとなり、コスパは抜群です。
EZ PULL クラッチはRSC社のトリガーモデルをご希望でした。
スタントには必須と言ってよいほどのEZ PULLクラッチ。 2本指で軽々と握りこむことが出来ます。
そしてハンドルポジションを変更すると必ずぶつかってしまうスクリーン。
こちらも短くショート加工を行いました。
細かい点ではバイクの高さはスクリーンの上部と地面となります。
今回はスクリーンが短くなったことから、ハンドルが一番高い位置となりますので構造変更が必要となります。
こちらはお住まいの地域の管轄の陸運局で、書類を提出するだけとなります。
そしてハンドルを高くしますとブレーキラインも足りなくなってしまいます。
こちらはフロントマスターシリンダーからABSユニットまでの1本を延長するだけで問題なく、純正長さ+6インチ延長がお勧めです。
所々はパープルのお色をちりばめているカスタムです。
そしてリア周りのご紹介です。
ウィリーバーはDIXER PARTS となります。
純正のシートフレームに取り付けられているパーツを外し、ボルトオンでウィリーバーを装着することが出来ます。
先端には着脱交換が可能なチタンプレートが取り付けられており、設置をすると火花が出ます。
そしてフェンダーレスもDIXER PARTS 社となります。
ウィリーバーは純正テールライトを外し、その部分から飛びだす設計となるため、テールライトの処理が必要となります。
DIXER PARTS のフェンダーレスは車種専用で販売されており、テールライト、ナンバー灯が組み込まれたパーツです。
テールライト内にウィンカーが内蔵されておりますが、車検に対応をご希望とのことでしたので、ACTIVEのLEDウィンカー、そしてリフレクターを設置しました。
これで車検対応なので街乗りも車検時も安心ですし、スタント練習もゴリゴリできる内容、もちろんスタントカスタムで楽しむこともできる仕上がりとなりました!
作業終了後には神奈川から香川まで再度陸送をしてご納車させていただきました。
ご遠方からのご依頼、誠にありがとうございました。
事故やお怪我無く、ステキなバイクライフをお過ごしください。
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